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「型染め」にレーザー加工機を活用~染工房かほり~

11月に一般社団法人ファブデザインアソシエーション(FDA)が出展した「はちおうじNPOフェス」をきっかけにFDA会員となった「染工房かほり」の山﨑香さん。

山﨑さんの亡き御父様が染め職人だったため伊勢型紙を多く所有。その型紙を活かし日本古来より伝わる染色技法「型染め」の伝統を今も守りながら、女性ならではの目線で手ぬぐいや和小物等て新しい染めの作品を作っています。また、八王子で染め体験やイベントなどの活動も積極的に展開されています。

このたび山崎さんから、彼女が保有する貴重な伊勢型紙のデータ化と、レーザー加工機での型紙制作についてのご相談がありました。
たまたまFDAの竹末俊昭理事長(拓殖大学工学部デザイン学科元教授)の教え子が2013年に「染色型紙制作におけるレーザー加工手法による再現可能性の検討」という修士論文を発表していたこともあって、その研究成果を参考にしながら、試作検討を行いました。

それから、竹を原料にした和紙に「染工房かほり」で型染めした材料を「レーザー加工機」でカットして「しおり」もつくりました。2月13日に「東京たま未来メッセ」で開催されるイベントにおいて展示される予定となっています。

▲伊勢型紙スキャンしたデータをPhotoshopとIllustratorを使ってPC上で補修。

▲伊勢型紙スキャンしたデータをPhotoshopとIllustratorを使ってPC上で補修。

 

▲Illustratorでカットデータに変換。

▲Illustratorでカットデータに変換。

 

▲「レーザー加工データ」が完成した状態にしてレーザー加工機に出力。(今回はmini18を使用)。本来の型染めは、「 渋紙 」を用いますが、今回は試作用としてバルカナイズドファイバーを使用しました。

▲「レーザー加工データ」が完成した状態にしてレーザー加工機に出力。(今回はmini18を使用)。本来の型染めは、「 渋紙 」を用いますが、今回は試作用としてバルカナイズドファイバーを使用しました。

▲レーザー加工機で作った型紙を使って山﨑さんが染色した手ぬぐい。

▲レーザー加工機で作った型紙を使って山﨑さんが染色した手ぬぐい。

▲しおりのカットデータをあらかじめ作って、型染めした和紙(原材料:竹)をレーザー加工機でカット。 (Epilog mini 18)

▲しおりのカットデータをあらかじめ作って、型染めした和紙(原材料:竹)をレーザー加工機でカット。 (Epilog mini 18)

▲完成した「しおり」。きれいに焦げもなくカットできました。

▲完成した「しおり」。きれいに焦げもなくカットできました。

なお、「染工房かほり」さんの商品は、「芝パークホテル」にて3/6~6/4 職人物語Vol/6として展示販売される予定となっています。
https://www.shibaparkhotel.com/booklibraryhotel/tale-of-artisans/vol5-kiyoshi/
増上寺を間近にした老舗のホテルでリニュアルオープンされ、ライブラリーホテル”と銘打ち、本に囲まれたくつろぎの空間、棚には銀座蔦屋書店セレクトの約 1200 冊の本が並んだ本棚に並ぶそうです。

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