レーザー加工機ドットコムBLOG

やさしいレーザー講座 第22回~レーザー加工機の正しい選び方②~

皆さんこんにちは!株式会社LDFサポートスタッフです。

今回はレーザー加工機の選び方その②です!

前回はコチラ!第21回~レーザー加工機の正しい選び方①~


レーザー彫刻機の正しい機種選択②

●ハードウエアの耐久性・信頼性
一般的な空冷レーザー彫刻機は、導入してから平均7、8年間程度稼動させていますが、その稼働期間中の平均的なメンテナンスコストは年間10万円程度、稼働期間合計で80万円から100万円程度要しています(レーザー機購入金額の0.5台から1台分程度。 
そのメンテナンスコストの多くは、レーザー発振器やベルト、ベアリング、モーター等の駆動系消耗性部品及び電気系部品ですが、実際のメンテナンスでは部品代の他に、基本技術料、時間工費、移動拘束費等々の請求書がメーカーからあがってきて「えーっ、こんなにかかるの」と肝を冷やすこともあります。
 導入時には初期コストだけを気にしがちですが、メンテナンスコストを多く要するレーザー彫刻機かどうかは非常に重要なポイントです。特に、レーザー彫刻機の
場合は、加工素材をレーザー光で溶融、除去して、彫刻や、切断をするので多量の加工粉塵を発生させますが、この加工粉塵が基盤等の電気系部品にコンタミとなって付着することに起因するトラブルが多くあります(ゴムや木を長時間、加工するユーザーの場合は最悪の結果になります)。このトラブルの発生を無くしたり少なくするには、レーザー彫刻機の大きさや出力に見合った風量や静圧の高い集塵装置を使用し、加工中は加工粉塵が加工スペース内に滞留しないようにしなければなりません。
現に、某レーザーメーカーの大手レーザーユーザーでは、1日に14時間程度
連続してゴム版を彫刻しているが、導入2年目頃からこの加工粉塵のコンタミに起因する故障が多発し、頭を痛めています。

●レーザー彫刻機の保証条件(無償保証期間、技術料、出張費等)
レーザー彫刻機のパンフレットに記載してある「無償保証期間」の記載方法はメーカーによって大きく相違することがあるので要注意です(私達が見ても意味不明で難解な表現をしていることがあります)。
例えば、「1年保証」といえば一般的な解釈だと、ユーザーの使用上の過失
や消耗品を除いて購入後1年間の不具合は無償で保証をしてくれると思いますが、「1年保証」の言葉を使うのが恥ずかしいくらいの適用除外条項が多くついていることもあります。例えば、駆動部品は3ヶ月のみ保証、修理部品代は1年間無償だけれど、技術料や時間工費は3ヶ月のみ保証、等々です。購入契約前に保証条件や保証適用除外時の技術料等の詳細をはっきりと確認しておいた方がいいでしょう。
 また、保証期間終了後は、法外と言ってもいいほど高額なレーザー発振器の修理代金や部品代金を請求されるようなこともあります。レーザー彫刻機を安く購入したつもりでも、購入後の修理に法外な費用を請求されたので何にもなりません。

●メーカーや販社の技術サービスに対する姿勢及び能力
高額な産業用レーザー加工機のユーザーは中大企業が大半を占めており、これらの販売会社の営業マンや技術者は営業や技術サービスに必要な高度な専門知識や経験を有しています。 
 反面、炭酸ガスレーザー彫刻機の場合は、ユーザーの大半が零細のショップや工房及び中小企業ということもあり、販売会社の営業、技術スタッフの知識、経験は産業用レーザーメーカーの代理店のそれと比べて著しく低く、営業が顧客に正確な説明が出来なかったり、技術者が充分なメンテナンスができなかったりすることが多くあり、トラブルの原因になることが度々あるようです。
この理由としては、印章業界を中心とする「民生業界」で育ったレーザー彫刻機の輸入代理店や販売会社はレーザー販売を専業でなく技術的知識や経験が浅い問屋や兼業商社が多く、顧客とのコミュニケーションも専門的知識がなくても普段からの御用聞き営業でまがりなりにでも通用してきたということが言えます。これは輸入代理店や販社の経営姿勢の問題にもなりますが、「売りっ放し」で機械が故障してもなかなかサービスに来てくれないという場合も少なからず見られるようです。皆さんの中には「機械を買う迄は、毎日のように来ていたのに買ってしまったらピタリと来なくなった」という経験がある方も多いでしょう。ただ、決してその「機械」の営業マンだけを責めるわけにはいきません。その営業マンは常に新しい顧客を見つけて注文をもらわなければならず、注文をもらう迄は、真剣にそして真摯に「お客様に満足して頂きたい」と思っているのですが、注文をもらってしまうと、その真摯なお客様への熱情は「次のお客様」に注がれ、月日が過ぎるにつれて、「以前のお客様」への思いは序所に薄れていってしまうのです。
最も重要なことは、その販売会社の、軸のぶれないお客様に対する経営姿勢、すなわち顧客満足に対する経営ポリシーに行き着くところです。

●販売支援能力
レーザー彫刻機のユーザーがショップや工房である場合、その販社が、レーザー彫刻機や加工商材を売るだけでなく、導入したレーザー彫刻機を駆使して本来の導入目的である「レーザー彫刻商品で収益を伸ばしたり新しい顧客やニーズを創る」ために必要な活用・販売支援や情報交流支援等をおこなっているかどうかということはレーザー彫刻機選択のポイントになります。
というのは、このようなショップや工房においては、レーザー彫刻機はあくまでもその目的達成のためのツールであり、導入そのものが決して目的でないということです。反面、部品の加工等で導入する産業用途の多くの場合、いつ、何を、どのように、どのくらい加工したいという計画が既にたてられています。
数十人もの社員を抱えている業界大手を除き、レーザー彫刻ビジネスを展開しょうとしても店舗企画や営業企画などのスタッフがいない印章店や文具店が殆どで、レーザー彫刻機を導入した後、「商品ディスプレイはどうするの」、「チラシはどうするの」、「どのようにコーナーづくりをすればいいの」とハタと立ち止まってしまうのです。
そのまま中途半端に進めていってしまうと、レーザー彫刻商品は売れない、売れないからレーザー彫刻機の稼動時間も少なくなってくる、売れないものを陳列しても仕方がない、結局、稼動させるのは週に1、2回で急ぎのゴム印やネームプレートを彫っている程度になり、導入時の夢や期待は徐々に薄れていってしまうのです。
「レーザー彫刻機を買ったけれど、そんなに売れないよ」という噂をきいたことがないでしょううか? 宝の持ち腐れです。


次回!→やさしいレーザー講座 第23回
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