
レーザー加工機ドットコムをご覧の皆さんこんにちは!
LDFの新人です!
今回の企画は、「F1 Ultraを使ってみよう! Part2」です。
▶前回はこちら!
4、ファイバーレーザーを使ってみよう
前回、2種類搭載されているレーザーのうちの1つ、ダイオードレーザーについて紹介しました。
今回はもう一種類のファイバーレーザーについて焦点を当てていきたいと思います。
そもそも、レーザーの種類とは何が違うのでしょうか。
根本的な違いとしては、レーザー光の発振方法の違いがありますが、難しい話となるので割愛します。
この発振方法の違いによってレーザー光の波長が異なり、加工できる素材や得意な素材に違いが生まれます。
CO2レーザー
P2Sに搭載されているCO2レーザーは10600nmの波長が主流で、長い波長なのが特徴です。
CO2レーザーの特徴としては、
・金属に吸収されにくい(アルミなどの金属には反射してしまう)
・熱が発生しやすく、焦げやすい
・ガラスやアクリルなどの透明素材も加工可能
・樹脂には発色しにくい
などがあります。
ファイバーレーザー
F1 Ultraに搭載されているファイバーレーザーは、1000nm前後の比較的短い波長であるのが特徴です。
ファイバーレーザーの特徴は
・金属にも加工が可能
・種類によっては否熱加工が可能
・透明な素材は透過してしまい加工できない
・樹脂の発色がいい
などがあります。
この2種は特に用途に明確な差があり、ほとんどのレーザー加工機に導入されています。
xToolではもう1種、安価かつ波長を自由に変更できるダイオード(半導体)レーザーも採用しています。
ダイオードレーザー
ファイバーよりも波長が短い場合が多く、xToolに搭載されているものは、
・金属は多少加工できる
・熱が加わりやすく焦げやすい
・透明な素材は透過してしまい加工ができない
・樹脂は多少加工できる
と、特出した特徴がなく、無難な使用感です。
5、金属の彫刻
ファイバーレーザーの一番の特徴はやはり金属加工でしょう。
早速金属にいろいろ加工していきます!
まずは普通に彫刻してみます!
次はカラーマーキングに挑戦します!
6、カラーマーキング
カラーマーキングとは?
カラーマーキングは、色を塗るのではなく、金属そのものの色を変色させる加工方法です。
ステンレスやチタンなど一部の金属にだけ加工が可能です。
レーザーを当てることで、金属の表面を酸化させて酸化被膜と呼ばれる膜を作ります。
酸化被膜に反射した光と、膜を通り抜けて金属の表面で反射した光が干渉しあい、色がついたように見えます。
酸化被膜の厚さを調節することで様々な色を表現することが可能です。
結果がこちら
XCSのパラメータ設定で色を指定できるのですが、環境や素材によって左右されやすく、あまりうまく色づきませんでした。
何度か試して好みの色を探る必要がありそうです。

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7、3D彫刻
もう一つ、これは金属に限りませんが、3D彫刻機能を使ってみましょう。
3D彫刻とは?
深度マップ(depth map)と呼ばれる画像をもとに、立体的な彫刻ができる機能のことです。
白から黒までのグラデーションを200層以上のレイヤーに分割し、黒い部分はより深く、白い部分はより浅く掘ることで立体を表現します。
レイヤーごとに彫刻するため、200回以上彫刻を行う必要がありかなり時間を要します。
今回使用したデータはxToolのデータ共有サイトAtommより、このデータをお借りしました。
https://www.atomm.com/template/30226-fossil-relief
このような白黒の画像を用意するだけで、すぐに加工を開始できます。
3D彫刻は石材や金属にやったほうがきれいにできそうですね。
木材でもできなくはないですが、熱に耐えられるような厚めの板のほうがよさそうです。
今回はここまで!次回に続きます!
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