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やさしいレーザー講座 第29回

人工木材製品
レーザー加工用の人工木材としては、合板よりもMDFの方が加工性に優れています。合板は、木材の層を接着剤で貼り付けてあり、木目が異なる方向に組み合わされているので、同じ深さで彫刻するのは困難です。合板内の気泡は切断時にレーザービームを著しく破壊してしまいます。接着剤、気泡、その他の要因により、合板をカットしてもきれいな切断面が得られません。工作用に2mm~5mm厚の合板を工作に使用する場合は、一般的なシナベニヤよりは値段が高いですが、木目を同じ方向に貼り合わせた「共芯ベニヤ」を使用すると均一なきれいな切断品質を得ることができます。
MDFは木材繊維を接着して製造された木材製品です。MDFは合板のように一緒に接着された木材層がないので、彫刻やカットは合板よりはるかに優れています。ただ、カットするとMDFの断面が焦げるので、カット後に切断面を紙やすりできれいにしなければなりません。

木の彫刻法

  • 木材にくっきりした彫刻をするには、コントラストと深さが必要です。出力が高いほどコントラストと深度が高くなります。
  • スピードとパワー設定: 木材は彫刻すると焦げ色がつき、深く彫刻できるのでレーザー彫刻に最適な材料です。高速で木材を深く彫刻するには多くのパワーが必要です。ほとんどの木材は、レーザーのワット数に拘わらず、フルパワーで彫刻することができます。レーザーのワット数に応じて、レーザーパワーを100%に設定し、スピードを調整することにより希望の深さに彫刻するのが最善の方法です。
  • 解像度の設定: 木材は非常に扱いやすい素材で、わずか300 dpiの解像度でも精緻な彫刻結果を得ることができます。
  • グレースケール: グレースケールで木に彫刻するときれいに表現できます。その理由は、木材はグレースケー値に応じて敏感に反応を示し、きれいなコントラストを得ることができるためです。
    実験!クリップアートをグループ解除し、赤のような濃い色から黄色のような薄い色に色を変更し、それを彫刻刻します。 これにより、外観がほぼ 3Dのシェーディング効果が作成されます。

次回はコチラ!

やさしいレーザー講座 第30回

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