皆さんこんにちは!株式会社LDFサポートスタッフです。
前回はコチラ!第23回~CO2レーザー素材別加工の秘訣【概要・アクリル編】~
■鏡面アクリル
鏡面アクリルの彫刻は普通のアクリルと似ています。考え方としては、下図のように鏡面の裏貼りを通じて前面のアクリル層に彫刻をすることです。
深く彫ると非鏡面アクリルの彫刻の場合と同じで彫刻部がガサガサしてしまいます。アクリル層を彫刻すると彫刻したものが二重に見えます。鏡面には裏貼りがしてありアクリルに直接スモークがつくことがないので彫刻する場合は裏面をマスキングする必要はありません。鏡面アクリルをカットする場合には、先ず保護シートを剥がし、マスキングテープを貼り霧吹きで湿らします。次に、鏡面を上にして材料を加工テーブルから1.5cmほど浮かせて置きます(レーザー光は先ずアクリル層に吸収されるので鏡面で反射することはありません)。裏貼りを上にしてカットするとレーザー光の熱により裏貼りが歪んだりひびが入ったりすることがあるので注意してください。彫刻とカット両方をおこなうときは、次の順序でおこなってください。
1.マスキングしないで裏側から彫刻する。
2.両面をマスキングする。
3.材料をひっくり返す。
4.霧吹きで湿らせる。
5.材料を浮かして置く。
6.焦点を合わせ直す。
7.鏡面を上にしてカットする。
彫刻部に色入れをする場合はアクリル系塗料かアセトンやアルコールを含んでいない塗料を使用してください(アセトンやアルコールが入っているとアクリルにひびが入ります)。裏張りがマスキングの代わりになって彫刻前に裏側をマスキングする必要がないので水性塗料もお奨めできます。
鏡面アクリルを彫刻・カットすると発火することがあります。レーザー加工時はレーザー装置から離れないで下さい。
レーザーで加工できる樹脂2層板は様々な色、厚み、コーティングがあります。広い面積で深く彫刻しょうとすると樹脂2層板は反ってしまうので、彫刻中に反らないようにテープで素材を押さえておく必要があります。樹脂2層板は融点が低いので溶けにくくするためdpi値及びHz値を低く抑えた方が良いでしょう。
厚い樹脂2層板をカットする場合は、スピードを下げて無理やり1回で切ろうとせずに、2度切りするくらいの方が良いでしょう。
マスキングして霧吹きで湿らせると溶けにくくなるしスモークも付着しません。素材に貼ってある保護シートはレーザー加工のためには良くないので加工前に必ず剥がしておいてください。
表面が厚くトップコートされている樹脂2層板はトップコート層をレーザーで除去するのに出力を要し、又スモークが多く出て材料表面を汚してしまうのでお奨めできません。特に、スピンドル彫刻機用の樹脂2層板は表面のトップコート層が厚く製造されていますので、レーザー専用の樹脂2層板のご使用をお奨めします。また、同じメーカーで同シリーズの樹脂2層板でも、トップコート層のカラーによって加工パラメータが違うことがありますので要注意です。
彫刻しようとするプラスチックに合ったスピードとパワーを設定した後、フォーカス位置よりも1.5mmほどフォーカスをずらすと(加工テーブルを下げる)と適度に溶融し、プラスチックを彫刻するときに見られる細い線を出づらくすることができます。
プラスチックを彫刻・カットすると発火することがあります。レーザー加工時はレーザー装置から離れないで下さい。
次回!→やさしいレーザー講座 第25回
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