
レーザー加工機ドットコムをご覧の皆さんこんにちは!
もうLDFの一員としてすっかり馴染んできました、新人です!
半年(以上)の歳月をかけて、ついに「初心者がxToolを使ってみた」シリーズ最終回です!
今回の企画は、「S1を使ってみよう!」です。
1、xTool S1とは
xTool S1 は他のxToolの機種と比べるとかなり機能が限定的で、最先端、最新技術をうたうxToolからすると、かなり無骨な機種です。
機能が少ない分、分かりやすく、初心者でも扱いやすいという利点もあります。
またダイオードレーザーが搭載されているので、アクリルなど透明なものには加工ができませんが、木材やレザーなどの素材に対しては、コントラストのはっきりとした彫刻が可能です。
弊社にも、木工所などからの注文が多く、木材のみを扱う方にはピッタリではないでしょうか!
今回は他の機種と比較しながら、S1の魅力をお届けします!
また、弊社には40Wのダイオードレーザーしかないのですが、オプションで10Wのダイオードレーザー、20Wのダイオードレーザー、2Wの赤外線レーザー(ファイバーレーザーと周波数は一緒だが、発振方法はダイオード)の計4種類のレーザーを簡単に組み替えて使用することができます。
2、準備をしよう!
まずはお馴染み開封動画です。「xTool F1 Ultra Unboxing &First Use(xTool S1 開梱と初回使用)」という動画を見ながら準備しましょう!
もちろん全編英語です。適宜翻訳しましょう。
動画は下に貼っておきます。
3、カットをしてみよう
まずはカットを試します。
弊社にあるS1は40Wダイオードが搭載されていますが、同じダイオードを積んでいる機種としてはM1 UltraとF1 Ultraがあります。
どちらも20Wのみなので、S1は純粋に倍のパワーが出るということになります。
ちなみにP2Sには55WのCO2レーザーが搭載されているので、S1だとパワーは劣りますね。しかし、CO2レーザーと比べるとダイオードレーザーのほうが木への吸収率が高く、より熱が入りやすい(焦げやすい)です。

上側がS1、下側がP2で切断した断面です。
同じ素材、同じ素材プリセットで、デフォルトのパラメーターで加工しました。
S1の切断面のほうが濃いことがわかるかと思います。
ここは好みがわかれるとこかと思いますが、私としては色が濃いほうがレーザーで切断した感が出て好きです!
4、彫刻をしてみよう!
彫刻も切断と一緒で、ダイオード(S1)のほうがCO2(P2)よりも焦げやすく、色がはっきりと出ます。
ただ、彫刻部の周囲まで変色しやすく、マスキングなどをうまく利用する必要があります。
CO2だとあまり黒くはなりませんが、代わりに深く掘ることができるので、深堀りしたい場合には有効です。

左側がS1、右側がP2で彫刻した結果です。
左側のほうが色が濃く、右側のほうが深く掘れていることがわかります。
もちろんどちらもパラメーターの設定によって、深くしたり、濃くしたりすることは可能ですが、基本的にはこのような特徴があることを理解したうえで使用したほうがよさそうです。
ちなみに、S1のように黒く彫刻できるほうが木工をされる方々には刺さるようで、P2と比べて木工所などからの注文が多いのはこれが理由なのかなと思います。(単純に値段も倍以上違うので、確実視はしがたいですが、、、)
5、金属への加工はできる?
ちなみにですが、ダイオードレーザーは金属にも反応するため、金属加工が可能です。
また、カラーマーキングという技法で金属に色を付けることができますが、こちらはダイオードレーザーの特性になります。
あえて焦点をずらし、高出力でレーザーを当てることで、レーザーが当たる部分が熱により酸化して膜を形成します。その膜によって光の反射方向が変わり色が変わって見えるという仕組みです。

実際にカラーマーキングを施した結果がこちら。
青色が多く出ていますね。
上が正しい焦点距離でマーキングした結果。下が焦点距離をあえてずらしてマーキングした結果です。
同じパラメーターでもこんなに違いが生まれます。
ただ、これは素材の金属の配合などによって大きく変わってしまうのと、焦点距離によっても結果が異なるので、素材ごとにテストをして好みの色を探す必要があります。
また、オプションでP2Sと同じようなコンベヤフィーダーを取り付けて、3mもの長い素材に加工することも可能です。
S1のコンベヤフィーダーは持ち合わせていないので、P2のコンベヤフィーダーを紹介したときの記事を貼っておきますね。
▶記事はこちら
ご覧いただきありがとうございました!
これにて「xTool初心者がxToolを使ってみた」完遂です!
この半年間で、私も何となくレーザーのことについて詳しくなってきた気がします!
これからは、もっとバラエティに富んだ企画でレーザーを盛り上げていこうと思うので、ぜひこれからもブログを読んでいただけると嬉しいです、、、!
まずは、シリーズが終わって次のブログのネタがなくなってしまったので、ネタを考えるところからですね、、、
M1 Ultra興味出てきたけど、うまく扱えるか分からない…
買ったはいいけど置物と化してしまった…
英語ばかりで、メンテナンスや故障が心配…
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▶xToolについてはこちら
ご覧いただきありがとうございました!


